東方地霊殿 – 霊夢&紫 – Stage4

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Stage4 誰からも好かれない恐怖の目 (地霊殿)

霊夢:
鬼の言う事を真に受けて
こんな大きな屋敷に来ちゃったけど

肝心なこの館の住人っぽい人が全く見えない

……猫はいたけど

紫:
(ふむ)

(さっきの猫に主人を連れてきて貰えば
 良かったわね)

霊夢:
猫に止めを刺せば良かったなぁ
死体の臭いにつられて出てきたかも知れない

???:
……来客なんて珍しい

……なるほど、私の猫が迷惑を
掛けてしまったようね

霊夢:
やっと妖怪らしい妖怪に出会えたわ

さあ、色々訊きたい事があるの

???:
言わなくても判るわ

……神社の近くに不思議な間欠泉?
……あら、そのままでも良いと思ってるの

……え? 喉が渇いたって?
そう、お茶の用意でもしましょうか?

霊夢:
あー?
何を独り言してるのよ

さっきから何故か暑くて
……喉が渇いてるのは確かだけど

お茶でも出してくれるって
あんた使用人か何か?

さとり:
申し遅れました
私はさとり、この地霊殿の主です

私には隠し事は一切出来ませんよ

何故なら、貴方の考えている事が
全て聞こえてきてしまうのですから……

霊夢:
なんと! 会話いらずね
じゃあ早速お茶でも

紫:
(……霊夢、最初に言った事を忘れたの?)

(地底に棲む妖怪は
 出会い頭に倒しなさい、と)

霊夢:
しょうがないじゃない
私はまだ怨霊とかよく判らないし

さとり:
一体、誰と話しているの……?

……そう、地上に居る妖怪と話しているのね

……
……

……流石に地上は遠すぎてその妖怪の心は
読めないわ

紫:
(貴方かしら?
 忌まわしき間欠泉を止める事が出来るのは)

さとり:
間欠泉? 間欠泉ねぇ……
また私のペットが何かやらかしたのかしら?

紫:
(ペット?
 さっきの猫の事かしら)

さとり:
でもそこの人間は「間欠泉は残しても良い」と
考えているようだけど

紫:
(霊夢……
 そろそろ妖怪退治の本分を思い出しなさい)

霊夢:
んー
そうねぇ

さとり:
そう「面倒だからみんな倒して地上に帰ろう」
と考えているのね

霊夢:
その通りよ
流石会話いらずね!

さとり:
地上の間欠泉は恐らく私のペットか
うちの怨霊の手によるものでしょう

私が調べても良いのですが……

貴方には平和的に解決するという
心は持っていないようね

霊夢:
当たり前じゃない
誰が妖怪の言う事なんて真に受けるのよ

さとり:
しかし、鬼の言う事は真に受けた
そして地上の妖怪の事を信用している

貴方がその妖怪の事を思い出している事が
私にも判るよ

さあ、心に武器を持って!
自分の心象と戦うが良いわ!


さとり:
さあ、これからが本番よ!

眠りを覚ます恐怖の記憶(トラウマ)で眠るがいい!


さとり:
あらら
こんな地底深くまで降りてくるだけあるわ〜

霊夢:
どっかで見た事のある弾幕だったわね

さとり:
そりゃそうよ、貴方の心の中にあった弾幕だもの。
私はそれを真似ただけ……

紫:
(それはともかく、今度は貴方の心当たり
 を霊夢に教えてやってくださる?)

さとり:
えーっと、間欠泉を止める方法でしたっけ?
それなら私のペットに会うと良いわ

霊夢:
ペットって猫の事?
それならさっき会ったけど……

さとり:
猫にはそんな能力はありません
私は数多くのペットを飼っていますから

この屋敷の中庭に、さらに地下深く
最深部に通じる穴があります。

その先に居るはずですわ

……え?
「ペットなら呼べばいいのに」ですか?

どうも、私はペットに避けられるのですよ
この力の所為かしらね

霊夢:
ペットだけじゃなくて誰からも
好かれなさそうね。会話が成立しなくて