Stage5 昔時の業火 (灼熱地獄跡)
霊夢:
あー暑いわねー
冬服着てきて損したわ
紫:
(それ、冬服だったの?)
霊夢:
中庭ってこんな地獄のようなところとは
思わなかったわ
……猫?
あの猫、地霊殿からずっと付いてくるんだけど
何か嫌ねぇ
紫:
(マタタビ持ってる?)
???:
じゃじゃーん
お姉さん、楽しい事してるね!
あたいも混ぜてくれるかい?
霊夢:
わ!
猫が猫になった!
紫:
(それを言うなら猫が猫車になった、かな?)
お燐:
猫の姿のままの方が楽なんだけど
会話がまともに出来ないし
それに、あのままじゃお姉さんに負けそう
だったから元の姿に戻しちゃった
霊夢:
さっきのさとりが言ってたペットって
やっぱりあんたかな?
紫:
(猫は違うって言ってたような)
お燐:
見てた見てた聞いてたよ
ご主人様の勇姿、お姉さんの野望!
間欠泉を止めるんだって?
止めときな止めときな
あいつは危ない奴さ!
ここらで一番危険な地底の鳥だ
霊夢:
ここまできて引き下がる訳にいかないでしょ?
自分だって危ない猫の癖に
紫:
(そうそう、うちの猫は何処に行ったっけ?
すぐ居なくなって困るのよねぇ)
(自分の式神なら自分でちゃんとプログラム
して欲しいわね。バグの無いように)
お燐:
ま、そんな危険な鳥を相手にする位なら
私とやるよ!
霊夢:
望むところ!
もう散々猫の貴方と戦った気もするけど
お燐:
人間の貴方を殺して、業火の車は重くなる〜♪
あー死体運びは楽しいなぁ!
お燐:
お見事!
あたいが人間に負けるとは思わなかったわ
霊夢:
あー、暑くてやってらんないわ
さっさと終わらせよう
お燐:
お姉さんならきっとあいつもやってくれるわね!
期待して待ってるわ
霊夢:
変な感じねぇ
紫:
(ここまで来たら後は一本道
もう行くしかないわ)
霊夢:
その、この先に居るペットってどんな奴なの?
お燐:
うちらと同じでさとり様のペットなんだけどね
最近、果てしなく強大な力を手に入れたのよ
それで誰の手にも負えなくなって……
うちら動物は長く生きながらえたり、怨霊や
魑魅魍魎を飲み込んだりする事で力を得るの
でもあいつは……何処で見つけたのかしらねぇ
神様の力なんて飲み込んで
紫:
(今の聞いた?)
霊夢:
うん
神様って消化に良いのかなぁ