Stage3 忘れられた雪の旧都 (旧地獄街道)
???:
あんた、なかなやるね
何者か知らんけど、
暴れる奴には暴れて迎えるのが礼儀ってね!
???:
気に入った!
もっと愉しませてあげるから
駄目になるまでついてきなよ!
魔理沙:
お?
付いていくのは気が進まんが
魔理沙:
なぁさっきから訊きたかったんだが
???:
お? なんだい?
もう降参かい?
魔理沙:
いや、ここって地下世界だろう?
なんで雪が降ってるのかと思って……
???:
あん?
まあ冬だから雪が降るのは当然だね
魔理沙:
なるほど
アリス:
(魔理沙、街に着いたからここで
ちょっと情報を仕入れるよ)
魔理沙:
うむ、じゃあ、早速会話だな
お前は誰だ?
勇儀:
私は山の四天王の一人、力の勇儀(ゆうぎ)
もっとも、もう地底に降りちゃったから
山に入っちゃいないけどね
アリス:
(山の……?
四天王……??)
魔理沙:
うむ、質問タイム終わり
街の人との会話なんてそんなもんだ
勇儀:
淡泊ね
私の方から質問してもいい?
魔理沙:
どうぞ
勇儀:
人間が地底に降りてきたのは実に久しぶり
何故なら、地底には恐ろしい妖怪達が棲ん
でいるからね。普通、人間は怖がる訳だ
問おう、お前は勇者なのか?
それとも愚か者なのか?
魔理沙:
商人だ
アリス:
(盗賊(シーフ)でしょ?)
勇儀:
ふふん
愚か者に質問は時間の無駄だったねぇ
お前が強ければ私は何も言うまい
どのような理由でここまで来たのだとしても
アリス:
(魔理沙、気を付けて!
調べたわ! 山の四天王って……)
勇儀:
さあ、思いっきりかかってきな!
さもないと、べそかいても知らないよ!
勇儀:
お見事!
その腕っ節、気に入ったよ!
今日からお前は朋友だ
アリス:
(山の四天王って、妖怪の山の事だと
したら、鬼の四天王の事よ)
(だとすれば、目の前の妖怪は鬼……)
魔理沙:
鬼……?
萃香みたいなもんか?
勇儀:
ところで、お前の用はなんだい?
魔理沙:
それが私にもさっぱりだ……
アリス:
(そこの貴方にお願いです
間欠泉を今すぐ止めて欲しいのです)
(あの間欠泉からは禍々しい物を
感じます。何より……)
(間欠泉の近くでは人形が狂うのです
まるで何かを怨むように……)
勇儀:
間欠泉か……
何だろう、私にも判らないけど……
この先の地霊殿に向かうと良いね
そこの奴らなら何か判るかも知れない
魔理沙:
やっと街の人らしくなってきたな
だが
何だよ、アリスおまえ。地下に向かう理由は
間欠泉(おんせん)を止める為だったのかよ
アリス:
(そうよ。あんたに言ったら
反対しそうだから言わなかっただけ)
魔理沙:
ふん、ここまで来たらその地霊殿とやらに
行って、温泉をボコボコ湧かせるまでだ!