STAGE 3 十五夜の妖獣 Metamorphose (迷いの竹林)
???:
私を退治しに来たのね?
霊夢:
何か……
今日倒して来た妖怪って
みんな退治されたがって
いたような
影狼:
そう見えるのかしら?
ただ単にみんなちょっと
嬉しいだけだと思うけど
霊夢:
嬉しいだって!?
影狼:
妖怪退治の専門家だって
謳っていてもさ
私達みたいな単独行動の妖怪は
いつも相手にされてなかったから
霊夢:
私だって暇じゃ無いのよ
かまって貰いたい為だけで
暴れないで欲しいなぁ
影狼:
調子に乗ると痛い目に
遭うわよ?
よりにもよって
こんな満月の夜にね
霊夢:
何の妖怪かと思ったら
狼女だったのね
影狼:
あーあ
満月なのに負けちゃった
霊夢:
最近普段大人しい筈の妖怪が
暴れているみたいだけど
何故なの?
影狼:
さあ
偶然じゃ無いかしら?
最低でも私は自分の意思よ?
……たぶん
霊夢:
むむむ
そんな妙な事あるかなぁ
影狼:
本当は満月の日に出たく
なかったんだけどなぁ
霊夢:
なんで?
さっきまで嬉々としてたじゃない
影狼:
ほら……
抜け毛の処理が面倒だから
霊夢:
あー うん