VSメディスン(無名の丘) Episode 7
文:
風が止んだわ。
ここの丘は風が吹いていない。
気持ち悪いから突風でも吹かそうっと。
???:
ちょい待ちな!
文:
まずは烈風から、と。
メディスン:
風が吹かないのは毒が撒き散らなくて 丁度良いの。
文:
貴方は?
メディスン:
最初からここに住んでました。
むしろ私が聞きたいわ。
文:
あ、遅れました。
私は新聞記者の射命丸文です。
今は休暇兼取材中なのです。
メディスン:
仕事なの?
遊びなの?
それに新聞記者って、
新聞なんてあったっけ?
文:
あったのです。
我々天狗の仲間内では。
メディスン:
そう、それで今は何の取材?
それとも休暇?
文:
貴方は……記事になるようなことをする
妖怪でしょうか?
メディスン:
ぐ、答えにくい質問ね。
するって自分で言うのも何だし、
しないっていうのも何だか癪な……
文:
まあ良いです。記事にならないのなら
時間の無駄ですから次急ぎます。
メディスン:
ちょっと待ってよ!
私の記事も書いてよ!
変なことはしないけど。
勝利
文:
私を脅したって事実と異なる事は書きません。
そもそも脅しになっていないですけども。
メディスン:
そうか、天狗は風なんだ。
道理で私の毒霧が効かない訳ね……
文:
毒の使いすぎの方で記事にならないように
これからは気を付けるのですよ。
敗北
メディスン:
さあ、私を格好良く記事にして頂戴!