Stage3 人形租界の夜
Is that it is snowing only this paradise?
The paradise was already Alice’s playground.
咲夜:
なんか、無駄に時間を過ごしてるような
気がする・・・
うちのお嬢様は大丈夫かしら?
アリス:
他人の心配する位なら自分の心配したら?
咲夜:
ああ、心配だわ。自分。
アリス:
で、何が心配なの?自分。
咲夜:
服の替えを3着しか持ってこなかったの。
自分
アリス:
持ってきてたんだ
咲夜:
あと、ナイフの替えも
アリス:
持ってきてるの?
咲夜:
あなたは悩みが少なそうでいいわね
アリス:
失礼な!
少ないんじゃなくて、悩みなんて無いわ!
咲夜:
って、言い切られてもなぁ。
で、そこの悩みの無いの。
アリス:
はい?
咲夜:
この辺で春を奪った奴か、冬をばら
撒いた奴を知らないかしら?
アリス:
大体、心当たりはあるけど
咲夜:
どこに居るの?
アリス:
そんな瑣末な事は、どうでも良かった
のであった
咲夜:
どうでも良くない
咲夜:
さぁ、今回の騒動の張本人は
一体どこのどいつ?
アリス:
風下に寂れた神社があるわ
そこに頭が春っぽい巫女が住んでる
から、そいつに違いないわ
咲夜:
多分、それは違うと思います
アリス:
冗談はさておき
あなたが桜を集めるたびに
春が近づいてることに気が付かない?
咲夜:
・・・向うは風上ね
アリス:
まだ何も言っていないのに・・・