STAGE 6 倶に天を載かずとも Pure Furies (静かの海(裏))
???:
万策尽きて暴挙に出たとでも
言うのだろうか
月の民のその様な姿を
見たくは無かったですね
鈴仙:
……誰?
純狐:
私の名は純狐
月の民に仇なす仙霊である
鈴仙:
月の民にこんな敵がいたなんて
聞いてないわ!
純狐:
まさか月の兎(せんし)を送り込んでくるなんて
狂気の民が正気に堕ちたのかな
鈴仙:
さあね、私も命令(しごと)で来ただけだから
何が狂気で何が正気か良く判らない
ただこれだけは言える!
月の民は狂気のままだ!
まごう事なき狂気、絶対の狂気!
そうじゃなきゃ、こんな仕事
振るわけが無いもん
純狐:
ほう……そこまで言うのなら
お前には秘密があるというのです?
私に気付いていない月の秘策が
鈴仙:
さあね
でも気を付けた方が良いのは
貴方よ
私はサグメ様の命でここに居る
運命は逆転し始めているのよ!
純狐:
面白い……月の民が私を厭わない
と言うのならかかって来なさい
月の兎に何が出来るのか
月の民は何を考えているのか
見せよ!
穢れた月の民の成れの果てを!
そして見よ!
純粋なる瑕穢(かあい)の向こう側を!