Stage5 白玉楼階段の幻闘
The girl lived in the world after death.
They were a half of a phantom and human…
願わくは 花の下にて
春死なむ
その如月の望月のころ
???:
あなた、人間ね
ちょうどいい
あなたの持ってるなけなしの春を
すべて頂くわ!
咲夜:
出てきな
妖夢:
みんなが騒がしいと思ったら
生きた人間だったのね
咲夜:
ようやく、原拠までたどり着いたようね
丸一日かかってしまったわ
妖夢:
こんなところまで来て、余裕あるわね
ここは、白玉楼
死者たちの住まう処よ
生きた人間の常識で物を考えると
痛い目にあうわ
咲夜:
死人に口無し
大人しく春を返してもらおうかしら
妖夢:
あと少しなのよ
咲夜:
少しでもダメ
妖夢:
あと少しで西行妖(さいぎょうあやかし)
が満開になる
普通の春じゃ絶対に満開にはならないのよ
咲夜:
ダメだってば
妖夢:
あなたの持っているなけなしの春で
西行妖もきっと満開になる
咲夜:
話聞いてる?
そんなもんの為に、私は寒い思いを
してきたのよ
妖夢:
ここは暖かいでしょ?
咲夜:
まぁいいわ
死人に口無しよ
妖夢:
死人に口無しだわ
その春を全て戴くまでよ
咲夜:
この私のナイフは、幽霊も斬れるのか?
妖夢:
妖怪が鍛えたこの楼観剣に
斬れぬものなど、少ししか無い!
咲夜:
良かった幽霊も斬れるみたいね
銀だから?
妖夢:
私は半分は幽霊ではないわ
でも、西行寺お嬢様は完全な霊体
そんな陳腐な武器で勝負に
なるのかしら?
咲夜:
って、なんでそのお嬢様と闘う事で
話が進んでるのよ