東方永夜抄 – 禁呪の詠唱 – Stage6B

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Final B 五つの難題

   解決不能な五つの難題。
   しかし、長い年月と幻想の力は、それらの問題を
   解くのに十分だった。

永琳:
ああもう。

こっちに来させちゃ駄目だって言ってるのに。

魔理沙:
なんだか知らんが

アリス:
良い方に向かっている感じね。


魔理沙:
満月だな。

???:
そう、ただの満月よ。

貴方達が何百年も何千年も見てきた
本物の魔力。

アリス:
魔理沙、あの満月は危ないわ。

魔理沙:
満月が危ない?
なに寝ぼけた事言ってるんだ?

アリス:
あなたには見えないかも知れないけど……

いま、大量に満月光線が降り注いでいるわ。

???:
変な名前をつけないの!

輝夜:
今は、月本来の力が甦っているの。

穢れのない月は、穢れのない地上を妖しく
照らす。

この光は貴き月の民ですら忘れた
太古の記憶なのよ。

魔理沙:
つまり満月光線だな。
見えないがびしびしと感じるぜ。

アリス:
これじゃぁ、普通の人間は5分と持たず
発狂するわ。

魔理沙は大丈夫かしら?

魔理沙:
ああ、狂うのには慣れているぜ。

でも、これはどういうことなんだ?

なんで今、満月なんだ。

輝夜:
永琳の術で穢れのない月と穢れのない地上は
隔離された。

私はここにいる事で、地上からも月からも
身を隠す事が出来る様になったわ。

魔理沙:
大げさなかくれんぼだな。

輝夜:
でもね。

永琳のこの術は完全だけど、あまり
好きじゃないわ。

ここには誰も居ない。
誰も訪れない。

退屈過ぎて死にそうだわ。

アリス:
穢れのない地上には誰もいない。

月人らしいものの見方ね。

魔理沙:
丁度良いじゃないか。

穢い私達がたっぷり遊んで、それから
連れ出してやるよ。

輝夜:
まぁ、私はここの生まれじゃないから、
私を連れ出すのは本当に大変な事よ。

……大昔にも同じ様なやり取りをした
事があるわ。

魔理沙:
まぁ、私は満月なんてどうでもいいんだがな。

こいつが満月が無いと困るって駄々を
こねるんでねぇ。

アリス:
駄々をこねるどころじゃないわ。

余りふざけたまねをしてると、天罰が
下るわよ。

輝夜:
天罰は怖いわね。

でも、私が地上にいるのも天罰なの。

そうだ、こんな私を連れ出そうとする
人にはいつも難題を与えてきたわ。

魔理沙:
難題?

それを解けばお前を連れ出せると
いうのか?

輝夜:
今まで、何人もの人間が敗れ去って
いった五つの問題。

貴方達に幾つ解けるかしら?


輝夜:
なんて事!

そう、夜を止めていたのは……、

貴方達だったのね。

貴方達が作った半端な永遠の夜なんて……

私の永遠を操る術で全て破って見せる。

夜明けはすぐそこにあるはずよ。

どう?
これで永夜の術は破れて、夜は明ける!