Extra Stage 地獄のラブリービジター (守矢神社)
早苗:
あら、この寒い中参拝に来たのですか?
うふふ私もここでの挨拶の仕方を学びました
この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!
霊夢:
何処に居るのかしら、あの馬鹿
あの地獄鴉の言う事が本当なら、
今回の一連の騒動は神奈子の仕業に決まっているわ
萃香:
(うぃーっす
今日はどこで遊ぶのさ)
霊夢:
ここは地上なのに何でこの珠で
鬼と通信してるんだろ?
???:
あ、丁度良いところに巫女を見つけたわ
ここの神様が何処に行ったのか知らない?
霊夢:
おん?私も捜していた所よ
???:
え? 神社の巫女さんが神様を捜しているなんて滑稽だわ
本当は隠してるんでしょ?
萃香:
(あれ?
その声、その姿……)
(古明地んとこのこいしちゃんじゃ?
なんでこんな山の上に?)
こいし:
あれ?どっかで会った事あったっけ?
霊夢:
あれ?会ったっけ?
萃香:
(ほら、地霊殿に最悪の主がいたじゃん?
その妹だよ)
霊夢:
え?さとりの妹?
こいし:
ふーん、もしかして貴方!
お姉ちゃんとおくうを倒したという人間?
霊夢:
そんな事もあったねぇ
こいし:
山の神様には会えなかったけど
こんな所でそんな人と会えるなんて
なんてついているのかしら!
もしかして、ここの神社の巫女さんなの?
霊夢:
違う違う
こんな辺鄙な所で寂れた神社がうちの訳が無い
こいし:
そうなの
まあ何でも良いわ
お姉ちゃんを負かせた貴方の力
私が確かめるわ
霊夢:
何処行っても似たような奴ばかり
何で戦う羽目になるのかなぁ
萃香:
(霊夢、こいしは姉の弱点を補った
力を持ってるよ)
霊夢:
さとりの弱点?
萃香:
(さとりの弱点は心を読めてしまう事さ
こいしは心の眼を自ら閉ざしたんだ)
こいし:
何を独り言してるの?
私は姉と違って心は読めないのよ
ちゃんと聞こえる言葉でお願い
霊夢:
心が読める事が弱点で、それを補う為に眼を閉じた?
それじゃあ、ただの妹妖怪じゃないの
楽勝ね!
こいし:
何だか判らないけど準備できた?
良いこと教えてあげる
お姉ちゃんは絶対に私には勝てないの
何故なら、私は「読む事の出来ない無意識」で
行動できるから
無意識に潜む弾幕
それはお姉ちゃんも見た事ない弾幕よ!
こいし:
凄い凄い!
貴方、ただもんじゃないわね
霊夢:
この程度、痛くはないけど痒いわ!
こいし:
こりゃ、お姉ちゃんもおくうもお燐も
敵わないわけだ
全く弾に当らないんですもの
萃香:
(ぐーぐー……はっ
終わったねぇ)
霊夢:
終わったわよ
あんたが酒呑んで寝ている間にね
こいし:
ところで貴方
何の為にその強い力を持っているの?
霊夢:
そりゃあんた
あんたみたいな迷惑な妖怪を退治する為よ
こいし:
勿体ないわー
私ならもっと面白い事に使うのにー
霊夢:
まぁ確かに妖怪退治は面白くないけど
こいし:
私なら恋い焦がれるような殺戮とかー
平和な人間から殺掠とかー
萃香:
(まぁ妖怪だしね
今度一緒に地上でそれをやろうかい?)
こいし:
わーい、貴方やさしいね
地上も楽しそうだわぁ
霊夢:
こらこら私の姿で変な約束しないの
そういう話は私のいない場所でしてよ
萃香:
(ところで、霊夢?)
霊夢:
何?
萃香:
(何でこの神社まで来たの?)
霊夢:
あ、そうだ
神奈子か諏訪子に聞きたい事があったんだ
早苗:
二人とも留守ですよ
それで私はお留守番です
霊夢:
あ、そうやっぱり居なかったのね
早苗:
何の用件でしょう?
伝えておきましょうか?
霊夢:
地底の鴉の話なんだけど……
って言っても判るのかな?
早苗:
判ります判ります
地獄鴉の八咫烏の件ですね?
霊夢:
え?何で知ってるの?
早苗:
それは山の産業に革命を起こさせる為の
神奈子様の秘策だと聞いております
クリーンなエネルギーが得られて成功すれば
神社の信仰も集まると
霊夢:
何それ
早苗:
この間、地獄鴉の餌付けも成功してまず
第一段階成功と言ったところみたいですよ
地獄鴉が思ったより大人しくて、
何故か良く言うこと聞いてくれるって
もっと地上で暴れると思っていたので、
何だか拍子抜けみたいですよ
霊夢:
もしかして私が地底に潜らされてやったことって?
河童の産業革命の手助けになっただけ?
早苗:
え? 地底に行ったんですか?何の為に?
霊夢:
もういいや
めっぽう疲れたから温泉に入って寝る!