Stage3 忘れられた雪の旧都 (旧地獄街道)
???:
あんた、なかなやるね
何者か知らんけど、
暴れる奴には暴れて迎えるのが礼儀ってね!
???:
気に入った!
もっと愉しませてあげるから
駄目になるまでついてきなよ!
にとり:
(こいつは厄介な相手に
気にいられたもんだね……)
魔理沙:
何なんだ?
こいつもその忌み嫌われた妖怪なんだろ?
にとり:
(……)
???:
どうした
もう降参かい?
にとり:
(どうも、まさか貴方みたいな人に
目を付けられるなんてねぇ)
魔理沙:
うん?
知り合いか?
にとり:
(この方は、私達(かっぱ)や天狗の大ボスの鬼)
勇儀:
なんだ?
独り言かと思ったらその珠と会話しているのか
にとり:
(山は鬼が留守の間だけ、私達と天狗が
預かっている事になってるのさ)
(もう、長い間留守だったんで
平和だったんだけど……)
魔理沙:
鬼なら既に一匹幻想郷に居るじゃないか
にとり:
(あの方にも頭が上がらないのよ
もう上司が増えるのは懲り懲り)
勇儀:
いかにも、私は山の四天王の一人、力の勇儀
といっても、もう地底に降りて来ちゃったので
山には行ってないけどね
にとり:
(どうかそのまま地上には出てこないで
ください、って言ってよ)
魔理沙:
あはは、お前はボスに見つかるのが嫌だから
私に行かせたって事か?
とんだお笑いぐさだぜ
こんな奴倒しちゃえばいいじゃん
勇儀:
……話が読めないな
どうやら、その珠は私を知っているようね
魔理沙:
いいんだ、ここから先は私の出番
さあ、そこを通して貰おうか!
勇儀:
その珠の正体が気になるけど……
まずは、売られた喧嘩を買わないとね!
勇儀:
お見事!
何かと不思議な奴だが、腕っ節が強い奴には
悪い奴はいない
にとり:
(さ、次に行こう次に)
魔理沙:
次って行き先判ってるのか?
そもそもお前の目的もよく判らん
にとり:
(目的は温泉で相違ない
地上に間欠泉を出してる奴を探せ)
魔理沙:
うん?
お前もやっぱり温泉が目当てなんだ
河童が温泉で酒呑んでるのは
絵になるからなぁ
勇儀:
その珠からの声……
河童の声なのか
おーい、聞こえるかい?
珠の河童よ
にとり:
(ひゅい!?)
勇儀:
山では平和に楽しくやってるかね
にとり:
(へえへえ、全くお変わりなく)
勇儀:
心配するな
別に山を取り返そうとか思ってないさ
にとり:
(……たまにはお酒呑みにでも
遊びに来てやってください)
(みんな忙しくしてますがね)