Stage5 魔界の赤黒い封印 (魔界(法界上空))
ナズーリン:
おや?
君も魔界まで来たのかい?
魔理沙:
あ、あの時のネズミ!
ここに居るって事は、やっぱり
お前もあの船と関係有ったんだな
ナズーリン:
どうやら探していた物の一つは
お前が集めていたと聞いたよ
私は船長達に内緒で、別の宝を探していたんだ
ご主人様もうっかり無くしてた、だなんて
恥ずかしくて私以外に言えなかったんだろうね
この毘沙門天の宝塔
ちょっとだけ使わせて貰おうかね
魔理沙:
ほうほう
見た事無い封印だな
これは一筋縄ではいかないだろう
この封印を解くには私の持っている宝?
が必要らしいんだが……
宝って、本当にこのUFOの事なのか?
???:
そう、待っていたわ
貴方の持っているその飛宝
それがあれば、ここの封印は解けます
魔理沙:
誰だ?
星:
私は毘沙門天の代理
聖の信仰を一身に受けていた者です
ナズーリンが持ってきたこの宝塔と
貴方の持ってきた飛倉の破片が揃えば
ここの封印を解く事が出来ます
聖への恩を返す事が出来るのです
魔理沙:
このUFOが……飛倉の破片?
飛倉って何だ?
星:
あれ? 知らないで集めていたんですか?
飛宝
魔理沙:
気が付いたら集めていたな
星:
飛倉とはその名の通り、空を飛ぶ穀倉です
弟様の霊妙な力が込められた倉でした
その霊力は、倉に触れるだけで空を飛んだり
身体能力をあげる程だったのです
魔理沙:
ほう?
星:
その倉は数百年もの間、我々と共に
地底世界に封じ込められていました
ですが、今冬、突然の間欠泉により
解放されたのです
そして飛倉の破片は間欠泉と共に
地上に散らばったのです
魔理沙:
間欠泉か、そう言えば去年の冬から
頻繁に出るようになったな、何故か
星:
我々も地底から目覚めた時には、既に破片は
妖精達によって散り散りとなっていました
聖の封印が解けるのは弟様の法力だけです
しかし、弟様の霊力が残っている物は
もうその飛倉の破片しか有りませんでした
魔理沙:
よく判らんがこのUFO、大切な物なんだな?
貴重品なんだな?
妖精を狂わせていたのもこのUFOだし
何か家に持ち帰って調べたいぜ
星:
今、飛宝を持ち帰ってはいけません
ここで、封印を解く為に無くてはならないのです
ましてや、貴方がその飛宝の力を悪用する様な
事があっては、困ります
こうしたくなかったのですが、仕方有りません
毘沙門天の宝塔が照らす法の光が
貴方から邪心を奪うでしょう!
星:
流石、飛宝を集めていただけの事がありますね
かくなる上は……
魔理沙:
まて、心配しなくても大丈夫だ
封印を解く事には協力するつもりだ
星:
そうですか、では貴方も同胞ですね
魔理沙:
その代わり、無事に封印を解いたら
この飛宝、ちょっと分けて貰うぜ
星:
うむ……約束しましょう
ただし、一つだけですよ?
貴重品なので
魔理沙:
やったぜ!