純狐の攻撃から月の都を守るため、都を凍結された。月の民は夢の世界に避難させられている。しかし月の民は、夢の世界が現実に取って代わられていたとは、思ってもみなかった。
そして永琳の奇策によって、人間達が月の都の危機を救う事となった。月の都が救われれば、月の民も都に戻り、幻想郷への侵略を止める筈である。
しかし幻想郷を侵略する手は一向に収まらない。
これは一体どういう事だろうか? 月の民に騙されたのだろうか?
うすうすと違和感を覚え始める月の兎たち。
「どうやら我々のいる月の都は、偽物ではないか」
「本当の都はとっくに滅ぼされたのではないか」
そんな噂が立ち始めていた。
このままでは真相がバレて大騒ぎになる、と思ったサグメは決心して地上に降り立ち、いつぞやの人間達に調査を依頼した。
「私が言えば、月の民に起きている事態は逆に動き始めるだろうと思い、直接来たのだ。
どうやら、月の民達を夢の中に閉じ込める強い力が働いている。
あの忌々しき純狐の切り札に違いない。
だが、月の民では手が出せないので調査をお願いしたい」
人間達にとっても、幻想郷に侵略されたままではたまった物では無い。
かくして、再び夢の世界へと飛び立っていった。