Stage3 高速の廃墟と巨人 (高速浮遊艇)
???:
妖精やら人間やら有象無象が
寄ってたかって……宝物庫狙いなの?
早苗:
え?
宝物庫ですって?
???:
問答無用!
賊の類に掛ける情けは無し
???:
いやはや、あの拳を見て逃げ出さない
人間がおったとは……
早苗:
宝物庫が目当てではなくて
妖怪退治が目当てなんです
ああ、何故逃げるの?
???:
妖怪退治なら他を当ってよ
早苗:
妖怪退治は妖怪相手にするもんです!
貴方、妖怪じゃなくて?
???:
妖怪ですけどね
早苗:
……
覚悟!
一輪:
平和に暮してるんだから良いじゃないのよ
貴方、
妖怪を殺して平気なの?
早苗:
うぐぐ
そこは大義の為に
一輪:
最近の人間は自分勝手ね
それに引き替え、我らが姐さんは人間だったと
言うのに、あんなに妖怪の為に尽力して……
……え?
何だって、この巫女が……?
貴方が飛宝の破片を集めているって
雲山が言っているわ
早苗:
え?
突然何の話?
一輪:
ごめんなさい、見誤っていたわ
姐さんを復活させようとさせていたのね
私も同じ目的を持った同士よ
早苗:
え?
いや、そんな
一輪:
飛宝を集めてくれて有難う!
後は、それを渡してくれれば良いのよ!
一輪:
素晴らしいわ
今の世にもこんな人間が居たなんて
早苗:
妖怪らしい妖怪でしたね
これは達成感あります
これから先もこんな妖怪ばかりだと
良いですわね
一輪:
集めた飛宝を私に渡してくださらない
という事は
ご自分で持ち込んで復活させたい
という事ですね?
ささ、どうぞどうぞ中へお入りくださいませ
早苗:
中には退治しがいのある妖怪が
居るに違いない