STAGE 5 隠然たるモノの血 (夢殿大祀廟)
扉の向こうには巨大な遺構が隠されていた
ここに何が眠るのか神霊達は知っているのだろうか
早苗:
幻想郷は不思議よねー
まだまだこんな建物が
埋もれているなんて
???:
ああ、ついにこの日が来たのか
我が復活を祝福する者よ、何者ぞ
早苗:
あ、人が居た
布都:
何者かと訊いておる
早苗:
ええ、幻想郷で神様をしております傍ら
巫女の真似事もしております
布都:
神様だと?
そうか、我を天界に迎え入れようと
いうのだな?
一度死んでみた甲斐があったと
いうものだ
早苗:
いえ、そんなつもりはないですが
布都:
……では何用だ?
早苗:
それが私にもよく判らないのですが
何となく不穏な空気でしたので
ちょっと様子を見に……
布都:
迷い子という訳だな?
良いだろう
その迷い断ち切ってやろう
物部の秘術と道教の融合
おぬしで試してみるか!
布都:
くっ!
おぬしは何者だ?
早苗:
ですから、神様をしております傍ら……
布都:
まあいい
我が復活した理由が判ったよ
凶悪な敵の存在が近衛兵たる
我を目覚めさせた
そういうことだろう?
早苗:
凶悪な敵、って失礼ね
というかさー、この神霊達は何なの?
それを調べてるのよ
布都:
神霊だと……?
む、おぬしの周りを漂っているのは……
低俗霊か!?
これはもしや……
太子様が復活なされているのだな!
こうしてはおられまい
失礼するぞ
早苗:
あのー
中に入っても良いんですかー?
入っちゃえ入っちゃえ