東方神霊廟 – 東風谷早苗 – Stage6

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LAST STAGE 和を以て貴しと為す (神霊廟)

  大量に集まった神霊はまるで星空のようだった
  静かにその者の声が発せられるのを待っていた

早苗:
凄い数の神霊が……

さっきの人は低俗霊って
言っていたわね

……うーん

さっきの人の名前が物部(もののべ)、ねぇ
どっかで聞いた事があるような……

???:
物部氏は滅んだわ

私はその場に立ち会ったことがあるもの

早苗:
!?

???:
昔、物部氏と私は宗教的な理由により
対立していてね

それは神道と仏教の対立でした
表向きは……

早苗:
何の話?

???:
私は仏教派、と言われている筈ですが
それは私が用意した嘘の話

早苗:
あのー
どちら様でしょう?

神子:
私は豊聡耳神子(とよさとみみのみこ)
人は私を聖徳王と呼ぶわ

早苗:
聖徳、王!?
あの旧一万円札の?

神子:
いつの時代の話かしら?

早苗:
……なる程、判ったわ!

この神霊は大きな信仰に
繋がると思ってましたが

貴方みたいな伝説の人が復活すれば
そりゃ、勝手に集まりますよねー

ってそれじゃあ、私の信仰に不利じゃん

神子:
君から欲が溢れ出ているわね

私は君と戦う理由は無い
『和を以て貴しと為す』です

早苗:
でもまあ折角ここまで来たのに
手ぶらで帰るのはちょっと……

神子:
判っています
君の心の欲を見れば言葉など無用

私と闘い、打ち勝って功績を
上げたいのでしょう?

早苗:
ええ、まあ、でも

神子:
気にしなくてよい
私の復活にもそれが有利になるのです

早苗:

神子:
さあ私を倒して見せよ
それがこの世に和をもたらすのだ!