想天

    異変が起こる前に
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魂魄 妖夢



Stage... 1 2 3 4 5 6 対戦勝利台詞


STAGE 1 幽霊失踪

 幽々子 「どうしたのそんな眠そうな顔して」
 妖夢 「幽々子様に報告をしたい事がありまして……
      眠くはないですけど」
 幽々子 「聞かない」
 妖夢 「いや聞いて欲しいのです。
      最近、幽霊の数が減っています」
 幽々子 「あら、増やして来ましょうか?ざっくりざくざく」
 妖夢 「いえいえ、減っていること自体は問題ないのですが……
      どうやら次々と成仏もせずに消えていっている様なのです」
 幽々子 「それで貴方はどうしたいの?」
 妖夢 「調査に出かけたいと思います。
      ちょっと留守にしても良いですか?」
 幽々子 「駄目。行きたいのならこの私を倒してからにしなさい」

 妖夢 「何でこうなっちゃうのかなぁ」
 幽々子 「お見事!私を倒したのだから好きにすればいいわ」
 妖夢 「さて、何を手がかりに探せばいいのか……
      取り敢えず、行ってきます!」




STAGE 2 新しき神社

 妖夢 「……え?神社ってこんなにエキゾチックな造形だったっけ?」
 霊夢 「あーもう何よ。今日は営業してないわ!」
 妖夢 「どうしたの?神社、変な風に改装しちゃって」
 霊夢 「改装な訳が無いでしょ?壊されたのよ、ナマズに!」
 妖夢 「……うちの屋敷には雪は積もるし、神社はナマズに壊されてるし、
      幽霊はどっか消えてしまうし……何か変な事ばかりね」
 霊夢 「あんたも私の邪魔しに来たの?」
 妖夢 「いえいえそんなつもりでは……って日射しが強くなって来たわね」
 霊夢 「あー暑い暑い。そういえばさっきなんか言ってたわね。
      『……うちの屋敷には雪は積もるし』
      ちょっと涼みに行ってこようかな」
 妖夢 「え?いや私の留守にそれは困る」
 霊夢 「五月蠅い。こちとらやり場のない怒りを抱えているんだ!」

 妖夢 「ふう、神社が大変な事になってるのは判るけど、少し落ち着いて」
 霊夢 「むー」
 妖夢 「……うーん、神社からも幽霊の姿が見えない。
      ねえ、幽霊が何処に行ったのか知らない?」
 霊夢 「あー?幽霊?それはあんたでしょ?
      三途の川でも渡ってるんじゃないの?」
 妖夢 「うーむ、何か大事になっていなければいいんだけど」




STAGE 3 二つ目の成仏

 妖夢 「そんな事は無いと思うけど……一応死神にも聞いてみようかな……」
 小町 「どうした?眠そうな顔して」
 妖夢 「いえ、最近幽霊の姿が減りましてね……眠くはないですが」
 小町 「ああ、幽霊か。そうだ、その事でお前さんに忠告する事があった」
 妖夢 「はい?」
 小町 「お前さんだろ?最近、幽霊を斬ってまわっているのは。
      幽霊達は斬られてどっかにいっちまってるんだ」
 妖夢 「え?斬られて?どういう事?」
 小町 「それはこっちが聞きたい」
 妖夢 「最低でも私は斬っていない」
 小町 「お前さん以外に幽霊を斬る事(そんな事)出来る奴がいるのかい?
      身に覚えがないのなら、夢遊病の気でも疑ってみるんだな!」

 妖夢 「私はやってませんって。私も幽霊の件で調査をしてるのです!」
 小町 「そうなのか?他にそんな事が出来る奴がいるのか……?」
 ??? 「それが居るのよ」
 妖夢 「へ!?紫様?」
  「妖夢、幽霊を斬れるのは貴方だけではない」
 妖夢 「そ、そうなんですか」
  「幽霊が勝手に斬られている現状は危険ですわ」
 妖夢 「しかし、何の為に斬られているのでしょう?」
  「さあ、こっちへ……」




STAGE 4 気質の行方

  「生き物が多いここなら、その気の流れが良く見えるでしょう」
 妖夢 「えー……っと。よく判りません」
  「貴方は未熟過ぎる。もう少し判りやすく気を集めましょうか」

 妖夢 「なるほど判りました!幽霊……気質は空に吸い込まれるように
      立ち上っているのですね!」
  「幽霊だけではないわ」
 妖夢 「そう、幽霊だけじゃなくて……生きとし生けるもの
      全ての気質が緋色の雲となって……あっ!」
  「ではいってらっしゃい」
 妖夢 「紫様のお陰で大切な事に気付きました。有難うございます」

  「いえいえ、少し痛い目に遭ってくると良いわ。勉強がてら」




STAGE 5 雲の中の予知

 妖夢 「そうか、人の気質が斬られていたのか。
      幽霊だけじゃ無かったのね。その斬られた気質が
      身の回りに立ちこめて頭上におかしな緋色の雲を……
      そうか、お屋敷で雪が降っていたのも幽々子様の気質……!
      この雲の中の何処かに犯人がいる!」
 ??? 「空を緋色に染めるは大地のあくび。
       大地のあくびは目覚めの兆し」
 衣玖 「まもなく幻想郷が目覚めるでしょう。激しく、残酷に」
 妖夢 「貴方……貴方がこんな事を……?」
 衣玖 「はい?」
 妖夢 「幽霊は容易く斬ってはいけないのです。
      許可無く成仏は禁止されているのですよ」
 衣玖 「およよ?そうなのですか?」
 妖夢 「そうなのですよ!今、天界は飽和状態なのですから!」
 衣玖 「それは勉強になりました。
      で、その件で貴方は天界に向かってるのですか?」
 妖夢 「え?天界に?」
 衣玖 「この雲の上は天界ですから」
 妖夢 「あれ?そんな上まで来ちゃったんだ」
 衣玖 「天界に行って何かお仕事でもあるのですね?」
 妖夢 「私の仕事は生き物から気質を
      斬り出して集めている奴を倒す事!」
 衣玖 「あらあら」
 妖夢 「気質はこの雨雲に向かって集まっていた。つまり犯人は貴方ね!」

 妖夢 「さあ、これに懲りたら悪巧みは止める事ね!」
 衣玖 「私はただ、人間達に重大な異変が起こる事を伝えるだけの
      龍宮の使い。異変を起こすのは私の役目では無いのです」
 妖夢 「むむ?そ、そうなの?では貴方は何の為にこの雲を泳いで……?」
 衣玖 「まもなく幻想郷が目覚めます。
      そう、壊滅的な大地震が幻想郷を襲います」
 妖夢 「え!?ななななな、何を」
 衣玖 「緋色の雲はその宏観前兆なのです。
      つまり、この雲が出ている限り地震は避けられない」
 妖夢 「そういえば神社もナマズに壊されたって言ってたけど……
      ナマズって地震の事だったのかな」
 衣玖 「まもなく幽霊の数が激増するでしょう。それはそれは悲劇的に」
 妖夢 「幽霊を使って緋色の雲を作り、その雲で地震を起こして……
      また幽霊を増やすつもりとは!
      こうしてはおられないわ。犯人は絶対に斬る!」




STAGE FINAL 天の娘、地の神、人の心

 妖夢 「ここは……もしかして天界?」
 ??? 「緋色の霧、それは非想の気。
       悲想の気、それは生物の本質」
 天子 「天気は非想天の本質なり。お待たせ」
 妖夢 「ぽかーん」
 天子 「どうしたの?貴方が探していた犯人が目の前に居るのよ?」
 妖夢 「え?ええ!?」
 天子 「展開の早さについて行けないのかしら?」
 妖夢 「……」
 天子 「『幽霊を斬っていたのはお前か』」
 妖夢 「えーっと、幽霊を斬っていたのは貴方?」
 天子 「そう、私だわ。私は比那名居天子。
      この緋想の剣は幽霊も気質も全て丸裸にしてしまう。
      これで緋色の霧を集めて……大地を揺るがすの」
 妖夢 「話について行けません」
 天子 「もー、しっかりしてよ。貴方は私を懲らしめに来たんでしょ?
      貴方がしっかりしなければ私もやる気が出ない」
 妖夢 「何か判りませんが、
      まるで私に倒されたいって言っているみたいですね」
 天子 「さあ、ここまで来て限りなく正解に近づいた貴方は
      私を倒さなければいけない」
 妖夢 「???」
 天子 「そう地上で、人間と妖怪が戦うように……
      私はあのやりとりに憧れているのよ!」
 妖夢 「も、もしかして、そんな理由で幽霊を斬り、
      人の本質を斬り、神社を壊したの?」
 天子 「もちろんそうよ。さらに言うと、
      これからもっと大きな地震が起こるわよ。何か文句ある?」
 妖夢 「ちょっと本気で腹が立ってきた」
 天子 「どんどん腹を立てて!
      貴方が私を懲らしめないと幻想郷は壊滅するから!」








対戦勝利台詞
◎共通  □緋想天  ■非想天則
ランダム ◎ 何かすっきりしない時は取り敢えず斬ってみる事ね!
 ◎ 刀も斬ってばかりだと血糊がついて使い物にならなくなるのです。
vs 博麗霊夢 □ 神社には神霊がおわす筈だけど……
   壊れても何も出てきませんでしたね。
 ■ 血液には鉄分が多いから刀のサビにするって言うんですかね。
vs 霧雨魔理沙 ◎ 貴方には迷いが多すぎます。良い死に目に会えませんよ?
vs 十六夜咲夜 ◎ 日本の刀は斬る事に特化しています。
   潰す為のナイフよりお洒落です。
 ■ 刀でナイフをたたき落とす事だって出来ます。
   頑張れば弾幕だって斬れますよ。
vs アリス・マーガトロイド ◎ 将を射んとせばまず馬を射よ。
   人形と貴方の間を斬っても糸は切れないのね……。
vs パチュリー・ノーレッジ ◎ 集中すれば気の流れだって斬る事が出来る。
   貴方が幾ら陣を組もうと意味が無い。
vs 魂魄妖夢 ◎ さて、今日の稽古はおしまい。
vs レミリア・スカーレット ◎ 動きの速い者は眼を閉じた方が都合が良いって幽々子様は言うけど、
   眼を瞑れば残像は映らないからかな?
 ■ 貴方のように刀に突っ込んできてくれる相手は闘いやすいです。
vs 西行寺幽々子 □ お屋敷に雪が積もってますが……それは放置で良いのでしょうか?
 ◎ そういえば前に漬けていた漬け物なんですけど……
   不思議な事に何日、何年漬けても大して変化が無いのですよね。
   神社の漬け物は一日で美味しく漬かるというのに。
 ■ 幽々子様もたまには剣伎の修行もしましょうか。
   気持ちが落ち着きますよ。
 ■ なんか、春先に空を飛んでいたのは結局、宝船だったみたいですね。
   霊夢達に聞いてもさっぱり要領を得ないのですが……
   特に危害を与えるような舟じゃなくて良かったです。
vs 八雲紫 □ あ、紫様。何かあちこちで変な事が起きてますが……もしかして。
 ■ ところで、この世とあの世の境界は曖昧なままで良いんでしょうか?
vs 伊吹萃香 □ 聞きましたよ?鬼は器用で建築が得意だって。
   神社の再建をしてあげたらどうです?
 ■ 鬼を斬る刀は特別だそうですね。じゃあ、この刀も特別ということで。
vs 鈴仙・優曇華院・イナバ ◎ 眼が赤い兎には、世の中が全て赤く見えるのでしょうか?
vs 射命丸文 ◎ 新聞記者って、そんなに被写体に干渉していいもんなんですか?
vs 小野塚小町 □ 何か幽霊が少なくなってるんですよ……。
   まさか貴方が仕事しているとは思えないし。
 ■ 三途の河にいる子供の霊は助けないんですか?
   あそこに行くといつも気になるのです。
vs 永江衣玖 ◎ 貴方は何の目的があって空を泳いでいるのですか?まさか、減量?
vs 比那名居天子 ◎ 天界、全然飽和状態じゃないじゃ無いですか。
   あれなら冥界の方がよっぽど混雑してますよ。
 ■ 春先に空飛んでませんでした?
   なんか大きな舟みたいなの見たんですけど。
vs 東風谷早苗 ■ へぇ、外の世界にも神社ってあるんですね。
   もう消えた文化かと思ってました。
vs チルノ ■ 氷って乱暴に力を加えると砕けるから、斬るのは難しいのです。
vs 紅美鈴 ■ 青竜刀とか使わないんですか?そういう話を良く聞きますが。
vs 霊烏路空 ■ 爆発してるのに融合……???どういう事なんでしょう。
vs 洩矢諏訪子 ■ 貴方が山の上の神様ですね?そうは見えませんが。